みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪
ここからは、お金についていろいろな話題をお届けしていく
「川部紀子のおかねカンケイ」。
ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の川部紀子さんに、
お金についての話題を伺っていきます。
今回は、決して他人事ではない新型コロナウイルス感染症とお金についてです。
北海道でも、感染者は増えてきています。
緊急事態宣言も発令され、その効果もあってか感染者は減少していますが油断はできません。
再拡大を防ぐためにも、最新の注意を払って過ごす必要があります。
ということで、自宅療養での注意点やかかる費用など
気になる新型コロナ対策についてお伝えしていきます。
どうぞ、最後までお付き合いください!
Contents
いくつ知ってる?”迫る脅威”新型コロナと”もしも”の備え
先月から緊急事態宣言の対象になった北海道。
一時は500人を超える感染者が出ていましたが、
9月17日時点では80人台とかなり感染者は減少しています。
ですが、油断は禁物です。
報道でも、陽性者の数が増えてきて新型コロナウイルスが身近に迫ってきた感じがします。
まさに、脅威ですよね。
いつ誰がなってもおかしくない。
そんな状況ですから、新型コロナウイルス感染再拡大を防ぐためにも
しっかりとコロナ対策を行うために知っておくべきことをこれから学んでいきましょう!
自分だけではなく、家族や身近な人を守ることにもつながりますからね。
でも、自分が感染して重症化して最悪の事態になるというのは元気だと
なかなかイメージしにくいですよね。
感染しても、まさか自分が重症化するだなんて思わないでしょうし……。
でも、もし自分がそうなってしまったら?
自分の口で話すこともできない状態になってしまったら。
意識を失ってしまったら。
もしもの事態を想定して、準備しておく。
それが、今の時代とても大切なことになってきます。
なんとなく、風邪っぽいなーと思ったりすること、みなさんありませんか?
コロナ前だったら、風邪だな〜くらいでそこまで敏感にはならなかったかもしれませんが
今は心配になってしまいますよね。
いつ新型コロナに感染したと言われても、もう不思議なことではありません。
大いにありえます。
そして、新型コロナの場合は感染しても無症状だったりもしますよね?
軽症の方は自宅療養やホテル療養をすることになると思いますが…
自分が感染してもおかしくない。
そのことは、しっかりと頭に入れて生活していかなければなりませんからね。
ここ、重要ポイントです。
自宅療養、ホテル療養をする上で注意しなければいけないこと
それではまず、自宅またはホテル療養について見ていきましょう。
ここでは中等症や重症ではない、入院以外の場合についてお伝えしていこうと思います。
治療にかかるお金は、病院に入院していても自宅療養でもホテル療養でも原則公費負担です。
そう、タダです。
※ただ一定の高所得者、つまり年収1300〜1400万円以上の方(会社員)は月に2万円の上限はあります。
原則公費負担なので、金銭的には安心ですね。
高所得でも、月の上限が2万円となります。
でも、かかるお金は治療代だけではありません。
食事代もかかります。
病院の場合は病院食ですが、ホテルの場合はお弁当屋パンが多いようです。
自宅療養だとレトルト食品などが配達、配食されています。
ここで注意しなければならないことがあります。
それは、陽性者の食事しか出ないということです。
「当たり前じゃん!」
と思うかもしれませんが…
陽性が判明していない状態で、なんか体調悪いなあ…と自宅で様子見をしていたとしたら…?
このご時世、そんな状態で外に出るのも気が引けますよね。
そんな状況だと、具合が悪くても外には出られないから
自分が食べるごはんは当然ですが誰も持ってきてはくれません。
買い物にもいけないのに……
と、大変な思いをされている方も地域によってはいらっしゃると思います。
家族も出かけられないですしね。
医療費と食事は、陽性者の分だけ。
ここ、ポイントです!
入院であってもホテルであっても、
-
- パジャマ
- 寝具
- シャンプー
- 石けん
などのアメニティーは当然自腹ということになります。
個人の希望で個室に入院という場合も、自己負担になるので注意してくださいね。
ホテルといっても、普通にお金を払って泊まるというわけではありませんからね。
「サービス悪いぞ!」
とか、そういう次元の話ではありません。
ここはみなさん、勘違いしてしまうところかなと思うので…
注意すべき点ですね。
アメニティーも全部自分で用意する。
これを忘れないでくださいね。
もしアメニティーも用意してくれているホテルがあったら、それは本当に
「ありがとうございます!!」
というほどのことをしているということ。
ものすごいサービス、ということになります。
療養中働いていなくても、お金はもらえる?
ここからは、収入面についてみていきたいと思います。
個人事業主やフリーランスの場合は、仕事に行かないと売上ゼロは当たり前です。
会社員は、陽性が判明しても家族が感染しても自分が家にいても、
濃厚接触者で隔離されていても仕事をしなかったのであれば法律上は給料ゼロでもOKなんです。
このことをなんというか、みなさん覚えていますか?
以前の記事でもちらほら出てきた言葉なのですが、
正解は…
ノーワークノーペイの原則!
みなさん、どうでしたか?覚えていましたか?
労働法のノーワークノーペイの原則があるので、どんな理由があれ
働いていなければ給料ゼロでも問題ないということなんです。
法律上はそのようになっているので、給料が出ない会社も多いです。
たとえば、陽性が判明して自宅にいたとしても会社員は健康保険に入っています。
その健康保険からは給料と同額…まではいかないものの、
給料の3分の2の金額の傷病手当金が出ます。
それでは、感染が業務上のことと認定された場合はどうでしょうか?
感染が業務上のことと認められた場合は、3分の2以上のお金が出ることになります。
その場合に出るのは、健康保険の傷病手当金ではなく
労災保険の休業保証給付と休業特別支援金。
この2つの金額を合わせると、給料の8割にもなります。
会社員が陽性と判明した場合は、治療と食事、3分の2〜8割の収入が出るということになります。
ノーワークノーペイの原則があっても、保障はちゃんとあるということですね。
入院しなくても医療保険の入院給付金がもらえる?
そして、個人的に生命保険の医療保険に加入しているという方はいらっしゃいませんか?
もし加入しているとしたら、その医療保険からもお金が出ます。
これは、自宅療養であっても入院給付金が出るという取り扱いになっています。
今や、それが大原則。
入院はしていなくても、入院給付金がもらえるというわけです。
なので、絶対に請求漏れがないように問い合わせを忘れずに!
ただフリーランスや個人事業主は何も出ないので、
収入という意味では生命保険の医療保険頼みというところがやはり大きいですね…。
自分から会社を休んだら大損?療養中の”気になる”収入事情
家族が感染して様子を見ているのであれば当然、
感染していない人には傷病手当金や労災保険、生命保険は出ません。
でも、陽性者ではない人が仕事を休むということもありますよね。
そうなると陽性が判明していない人の生活、
特に金銭面が厳しいことになってきてしまいます。
それが、一番気をつけなければいけないことです。
陽性者ではなくても「なんか熱っぽいなー」と思ったり、家族が感染して
自分が濃厚接触者になってしまったら会社には出勤できないですよね。
収入が途切れるから、と思っても会社には行けない。
ここでポイントとなるのが、自分から休みますというのではなく会社側から、
”そういうルールだから休んでください”と指示されて休むということ。
会社側から”休んでください”という指示がおりれば、
労働基準法の休業手当の対象になります。
この休業手当は、給料の6割くらい。
それがすでにルールとなっています。
実は…
自分から”休みます”と申告しては、返って損になるんです。
会社や世の中のためを思って、自分から休んだら
もらえるものももらえないんです…!
でも会社の指示で休めば、休業手当の対象になるわけです。
素晴らしい行動かもしれませんが、
素晴らしいからお金が出るというわけではない。
なので、会社のルールや指示で休むというのがポイント。
普通に自分から休んだら、会社は休業手当を出す必要がなくなる可能性大なので
そのときには”普通のお休みだから有給とか使ってね”ということに…。
会社の指示で休むというのが、今回一番大切なポイントですね。
「こういう状況なんですけど、どうですかね…?」
と聞いてみるのもいいかもしれません。
新型コロナウイルスに感染しないよう、日々最新の注意を払い対策をしつつ…
元気なうちに、もしものときに備えてしっかりと考えていく必要がありますね。
そのときになってからでは、遅いですからね。
しっかりと今から備えておきましょう!