みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪
今回は、西山美食話から。
正月にまつわるお話をお届けしていきます!
Contents
着衣始とは?
みなさんは、”着衣始”(きそはじめ)という言葉はご存じですか?
あまり耳慣れない言葉ですが、
文字通り新年に新しい衣を着始めるという意味です。
日本人がまだ着物を身に着けていた時代、元旦の朝はまさに
着衣始だったんですね。
そんな時代には、12月になると”くれぼろ”という言葉が
よく使われていたそうです。
”お正月には何もかも新しくするのだから、今はぼろでしのごう”
という気持ちを表す言葉で、
「くれぼろで失礼します」などと言っていたとか。
大みそかには、あつらえたばかりの着物のしつけをとり
元旦には下着、半襟、足袋、草履に至るまで真新しいものをおろす。
お正月の晴れ着を用意することが、女性たちにとって
1年の最大の楽しみであったと聞くと、時代が変わっても
その気持ちは容易に想像できます。
同時に、着衣始を真似てお正月には何か新しいものを
身に着けたい気持ちになってきませんか?
人気の七福神めぐりで今年1年を祈願
宝船に乗ってやってくる七福神は、福を呼ぶ縁起物であることから
お正月には様々なシーンで目にしますよね。
京都をはじめ、隅田川、箱根、淡路島など
全国各地に七福神めぐりのコースがあるそう。
とりわけ、お正月の七福神めぐりは人気があるといいます。
それにしても、七福神はとてもユニークな神様です。
インド生まれの大黒天、毘沙門天、弁財天、
中国生まれの福禄寿、寿老人、布袋、そして日本生まれの恵比寿。
このように氏素性の異なる7人の神様をひとからげにして、
健康、金運、長寿といった現世のご利益を祈願してしまうのは
よろずの神の国、日本ならではの民間信仰のような気がします。
日本の仏教は、密教的現世ご利益の要素が強いため
七福神が生まれたともいわれています。
それでは、お一人お一人の神様をご紹介しましょう。
まずは、恵比寿さまから。
七福神の中で唯一日本生まれの神様で、古くから
航海の神、漁業ならびに商売の神として信仰されてきました。
中国生まれの布袋さまは、宗教と福徳の神。
長い頭とひげを蓄えた福禄寿は福の神、老師の化身とされています。
また、古代インドでは破壊と戦闘を司る怖い神様だった大黒天も、
なぜか日本では豊作の神、蓄財の神となりました。
毘沙門天は仏教の四天王の1人で、勝利の神様です。
そして、七福神の中で唯一の女神である弁財天は、
水を神格化したインドの神様。
鎌倉時代に日本に渡来し、学問や芸妓、
雄弁の神様として知られています。
というわけで、七福神めぐりをすれば健康、長寿、学問、金運、
芸事、勝負などあらゆる福を呼ぶんですって。
ちょっと欲張りな気もしますが、
お正月の祈願にはふさわしいかもしれませんね。
なんとなく飾ってない?正月飾りに込められた意味
その年が幸福であるようにと祈りつつ、家の内外に飾られる正月飾り。
正月飾りとは、門松、しめ縄、しめ飾り、鏡餅などを指します。
”年末が近づいてきたから”とか”毎年なんとなく”など
正月飾りの意味を知らずに飾ってはいませんか?
日本ならではの儀式が続く年末年始。
正月飾りの意味も知っておきたいものです。
もともとは、寝つきの超緑樹を門口に供え
お正月の神迎えをしたのが門松のはじまりとされています。
京都では、松を供えることが多かったため
門松という名称が定着しました。
つまり、門や玄関前に飾る門松は年神様が入ってくるための目印。
言うなれば、
「どうぞお入りください」という言葉の代わりといえるでしょう。
門松と同様、年神様をお迎えするために飾られるのが
しめ縄やしめ飾りです。
天照大神が岩戸にもう2度と隠れないように縄を張ったという
日本神話に由来しています。
縄で結界をつくることで神聖な場所を示し、
そこに不浄なものが入らないような魔除けの役も担っているそう。
かつては神社のように個々の家でもしめ縄を張り巡らせましたが、
次第に簡略化され、門や玄関、神棚にしつらえるしめ飾りとなりました。
しめ縄もしめ飾り、同じ意味を持っているんですね。
そして、鏡餅は年神様のへのお供えであり
お迎えした年神様のよりしろ、つまり居場所とされています。
年神様の魂は鏡餅に宿るとされ、鏡開きの日に魂が宿った餅を
食べることで年神様の運気や力を分けていただくのです。
ちなみに、門松、しめ縄、しめ飾りは1月7日の松の内まで。
鏡餅は鏡開きの日まで飾ったままにしておきます。
外した正月飾りは近くの神社におさめるか、どんど焼きに出して燃やし
下げた鏡餅は無業息災を祈願しつつ、ありがたくいただくことが
年神様に対する礼儀です。
正月飾りの意味、これでわかりましたよね?
今年も、年神様からパワーをいただいて
乗り越えていきましょう!!
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
次回もお楽しみに…♪