みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪
お金についていろいろな話題をお伝えする「川部紀子のおかねカンケイ」。
ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の川部紀子さんに、
お金のためになるお話を伺いました。
今回は、ペットとお金についてです。
どうぞ、最後までお付き合いください!
Contents
動物好きほどペットを飼ってはいけない?
みなさん、ペットを飼ったことはありますか?
犬や猫、鳥、ハムスターなどなど…。
ペットに癒やされている方も多くいらっしゃるかと思いますが…
今回は、そんなペットとお金についてのお話です。
猫を飼うにあたってかかるお金、みなさんはいくらだと思いますか?
川部紀子さんは猫を飼っていらっしゃるとのことなので…
まずは川部紀子さんの場合から。
川部紀子さんは、動物病院で売っているような良質なごはんをネット通販で安めに買っているそうです。
猫のご飯代は年間で4万円くらい。月で換算すると、3300円ほどになります。
1ヶ月で3300円。
この金額、みなさんは高いと思いますか?それとも安いと思いますか?
川部紀子さん曰く、
「猫のあの素晴らしさでね、そのぐらいって考えるといいですよ。安いですよ。」
と話します。
可愛いペットのためなら、そのくらいはもちろん!ということですね。
「でも、ペットにかかかる費用はご飯代だけじゃないよね?」
と思う方もいらっしゃいますよね。
確かに、ペットにかかるお金はご飯代だけではありません。
ということで、ここからはペット保険最王手の
アニコム損害保険の調査によるデータをご紹介します。
ペットにかかる年間費用に含まれる医療費
まず、犬にかかる年間費用は約34万円。猫は約16万円です。
犬と猫では、結構金額に開きがありますね。
「でも、病院代とかあったらすごくかかりそう…」
と思った方もいらっしゃるでしょう。
今ご紹介した、犬と猫にかかる年間費用はの中には、治療費も含まれています。
治療費に関して見ると、犬が年間6万円。
猫では年間3万2000円ほどです。
治療費があるのとないのとでは、だいぶ違いますね。
というのも…
川部紀子さんの愛猫が先々月、夜中にやっている動物病院に
タクシーを飛ばしていくということがありました。
急に夜中に、苦しそうに鳴いて口を開けていたそうなんです。
これは大変!と思い、動物病院に駆け込んだ川部紀子さんが見たのは
ポロッと出てきて抜けた歯でした。
人間でいう、歯周病のようなみたいなものだったそうです。
夜中の診療はやはり高く、診療代は1万5950円もかかったとか。
それに加えてタクシー代もかかったので、かなりの出費に…。
次の日も行きつけの動物病院にかかったので、
先々月は合計2万円以上はかかってしまいました。
人間の歯医者さんより高い金額ですよね…。
なぜそこまで高いのかというと、動物には健康保険がないからです
人間には健康保険がありますし3割負担が当たり前になっていますが、
猫をはじめとする動物にはそれがありません。
高額療養費という制度もありませんからね。
そのため、突然の病気や怪我など何かあったときにはかなりの出費になってしまいます。
ちなみに…
川部紀子さんが以前に飼っていた猫は誤飲してしまったものが原因で
腸につまってしまい、手術して10万円もかかってしまったといいますから…
ペットの健康はしっかりと管理しなければなりませんね。
ペット保険は果たして安いのか高いのか
「うーん、じゃあ、ペット保険に入ったほうがいいの?」
と思いますよね?
ペット保険に入ったほうがいいのか、それとも入らなくてもいいのか。
川部紀子さんの答えは、
「正直言うとわかんない」
とのこと。
これは一体、どういうことなのでしょうか?
金額が安いか高いか微妙なところだから、というわけでもないんです。
人間の医療保険にも当てはまることなのですが、保険が必要か不要かというのは
いつどんな病気になっていくらかかるのかという未来がわからない限り、
答えは絶対わかりませんよね。
それがわかったら、苦労なんてしませんし。
川部紀子さんが飼っている猫の場合は、先々月を覗いては今のところ大きな病気や怪我はないそう。
そのため、ペット保険には入っていない状態です。
ペット保険に入っていない方が、収支的にはプラスになります。
でも、病院にかかるとまとまったお金が必要になる。
先程発表した、犬と猫の年間にかかる費用、みなさんおぼえていますか?
犬は34万円、猫は16万円でしたよね。
これは、ペット保険の会社の調査なのでペット保険の比率が結構高いです。
犬は4万7000円、猫3万5000円ほどの年間保険料が含まれています。
猫を飼っている人、犬を飼っている人なはこのぐらいの
保険料がこれだけかかっているということなので…
安いとはいえない微妙な金額。
確率は高くはないけど、突然の病気や怪我などで何十万も払うのか。
病気や怪我をしないかもしれないけれど、毎年数万円の保険料を払うのか。
この2択になるわけです。
川部紀子さんの場合は、何かあったら自腹で払うつもりでペット保険には入っていません。
”わかんない”というのは、まさにそこなんです。
どっちにしても、ペットの医療はお金がかかります。
年間数万円の保険料を難なく払えるか、何かあったらそのときは
何万円、何十万円という金額を払えるか。
どっちもちょっとできないかも…というなら、ペットを飼うのは厳しいです。
なぜなら、お金が理由で治療ができないから。
もしかしたらできたかもしれない治療ができなくて、
ペットが苦しんでいる姿を見るのはつらいですからね…。
このことについて、川部紀子さんはこう話しています。
「本当に私は動物大好き人間なので。だからそういう人には最初から
飼わないでいただきたいなって思いますね。
だってね、何かあったときにお金が理由で治療ができない、
病院につれていけないっていうのはつらすぎる。」
ペットを飼う上で大切な2つのこと
ペットを飼う上で動物が大好きというのと同じくらい重要なこと。
それは、病気や怪我のためにしっかりお金をかけられるかどうかということです。
人間には国民保険やいろいろな給付、生活保護という制度がありますが
ペットには法的なものは何もありません。
最後まで責任を持って、とよく言いますが
その中にはお金の面での責任もあるよということです。
実は、新型コロナウイルスの関係で家にいる時間が増えている人が多いことも
関係してペットの新規の飼育頭数が今まで以上に増えています。
家にいる時間が長いから、ペットを迎え入れようということなんですね。
全国犬猫飼育実態調査によると、前年比で去年は15%も増加したそう。
仕事が減って収入も減った人も多いはずなので、
これから忙しくなっても、ちゃんとペット保険の世話ができるのか?
ペットがもしもの怪我や病気になったとき、治療費をしっかり出せるかどうか?
そのことがとても心配だ、と川部紀子さんは懸念しています。
ペットを飼うにあたって、責任を持つ。
それは、お金の面も含めてのことです。
そこまでしっかりとお金の面も考えた上でペットとの時間を過ごしていただければと切に願います。