市場に出回る満期前の国債 なぜ金利上昇と株安に直結するのか?

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みなさん、こんばんは。愛原夢音です♪

今回お伝えするのは…アメリカの金利上昇と株安のお話!

ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の川辺紀子さんに、
わかりやすく解説していただきました。

 

アメリカの金利上昇と株安と聞くと、
「いかにも難しそうだな…」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

ですがわかりやすく説明していきますので、
ぜひ最後までお付き合いください!







 

Contents

アメリカの金利は10年国債の長期金利

 

 

 

今話題となっているのが、アメリカの金利です。

これはアメリカの10年国債の金利というもので、
長期金利と呼ばれているもの。

この長期金利は、需要や供給などいろいろな影響で
上がったり下がったりしています。

今、長期金利と言いましたが実は短期金利というものもあります。

短期金利はアメリカの国として
金利を上げるか下げるかを決定します。

今回話題になっているのは長期金利、
アメリカの10年国際の金利ですね。

今回話題になっているのは、長期金利、
アメリカの10年国際の金利が上昇していますよという状況です。

ここまでの話を、一旦まとめると…

金利には、長期金利と短期金利というのがあって
今回お伝えするのは長期金利の方。

アメリカの10年国債の金利が上昇ということになります。

 



 

10年国債って何?

 

 

 

10年国債って何?

 

と思う方もいらっしゃると思うので、簡単にご説明しますね。

これは、アメリカが国としてお金を集める方法です。

お金貸して。10年後に返すから」というもの。

貸した場合は10年後に返ってくる仕組みが、10年国債です。

日本でいう10年国債のアメリカ版、ということですね。

実はこの10年国債、すでに日本の個人向け国債のところで
お伝えしています

 

個人向け国債って何?もっと知りたい!という方は、
こちらの記事も参考にしてみてください!↓

 

預金よりお得?貯金を増やすなら10年変動の個人向け国債

 

投資の方法としては、どこかの会社の株を買うよりは
債権の方が安心感は大きいという特徴があります。



 

株安なのにアメリカの長期金利が急上昇した理由

 

 

アメリカの長期金利が少し前から、どんどん上昇してきました。

なぜ、金利が急上昇してきたのか?

それにはいろいろな理由があるのですが、大きい理由と言われているのが
新型コロナのワクチン期待です。

ファイザーやモデルナ、それに次ぐ
ジョンソンアンドジョンソンのワクチンも登場。

ジョンソンアンドジョンソンのワクチンは
1回の接種でも十分に効果を発揮すると言われています。

これらのワクチンが出てきたことで期待感が高まり、
そろそろ経済が回復して来るのでは?という見方が強くなってきています。



 

景気回復が見込まれるワクチン期待 なぜ金利に結びつく?

 

 

確かに景気が回復しそうな感じはするけど…金利には結びつかないなあ

 

そう思う方も、少なからずいらっしゃると思います。

“景気が回復しそう”という雰囲気になってくると、
企業は金融機関からお金を借りて設備投資や
新商品・サービスの開発
も行っていきます。

金融機関としては、国にお金を貸すよりも、
企業に貸す方がいいと考えます。

なぜなら、高い利子で貸せるのでその方が儲かるからです。

そうなると、金融機関は持っていた国債を満期を待たずに
どんどん解約
します。

そのため、市場には満期より前のアメリカの国債が
たくさん出回ります。

世の中全体も先がいい感じなのに、

 

「手堅い債権とかそういうのいらなくない?」

 

という雰囲気に次第になっていくんですね。

となると、債権の市場は満期前の国債だらけになってしまいます。

国債が余っていて、買いたい人よりも売りたい人のほうが多い
そんな状態を想像してみてください。

余っているときの国債の価値、みなさんは上がると思いますか?

それとも、下がると思いますか?

 

国債を買いたい人よりも売りたい人のほうが多く、
満期前の債権ばかりが出回っている。

ということは…価値は下がります

それが、国債の値下げということです。

 

価値が下がっているので、”安くするよ”という感じ。

安くなっているから、損するのか…と思いきや、そうではないんです。

というのも、価値が下がって安くなっていても
満期が来たら基本的には約束のお金はちゃんと返ってきます。

つまり、定価よりも安く買って定価で返ってくるので、儲かります。

儲かるので実質利回りが上がっているということになるわけ。

安くなったから、実質利回りが上がった
これが、アメリカの長期金利の上昇ということです。

これで、アメリカの金利上昇の原因までたどり着きましたね。

 

ですが、この後株価が大きく下がります。

 

金利が上がって、一時期1.6%を超えたという状況にもなりました。
とりあえず、この1.6%という数字を覚えておいてください。

一方の、アメリカの代表的な株。

株を持っている場合にもらえる平均的なお金、配当利回りは約1.48%。

日本円でいうと100万円持っていたとしたら、
1万4800円がもらえることになります。



 

株と国債、どっちがお得?

 

 

さて、ここでみなさんに質問です。

 

1万4800円をもらえるアメリカの株を持っているのと、
アメリカの国債を持っているのでは、どちらがお得だと思いますか?

 

それは、

 

国債です。

 

なぜかというと、国債は1.6%で株は1.48%だから。
数字が高い方が利益も増えますし、何より安心感もありますよね。

株だと、いろいろな理由で値動きするので、
ちょっと、いや、かなりドキドキしますし…。

そう考えて、株を売って安くなっている国債を買う人が急増
そのため、株価は下がったんです。

これで、アメリカの金利上昇から株価下落まで、
無事に辿り着きましたね!

ということで、いろいろな理由があって
金利も株価も動いているということです。

今回はアメリカの話でしたが、アメリカの話は日本にも
すぐ波及するので、知識として覚えておいて損はなし!です。

 

ここまで、アメリカの金利上昇と株安についてお伝えしてきました。

 

みなさん、いかがでしたか?

 

アメリカの金利上昇と株安について
おわかりいただけましたでしょうか。

さて、次回の月曜日にお届けするsparkle collegeでは
「マイナンバーカード」についてお伝えします!

 

次回もお楽しみに…♪







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