10年間が重要?給料にも深く関係する公的年金の基本を徹底解説!

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みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪

ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の川部紀子さんに、
「お金」について教えていただくコーナー、「川部紀子のお金カンケイ」。

 

今回は、公的年金の基本です!

 

4月から始まった新番組スパクル!!の前身となった、
Sparkle Sparklerの最終回ではクイズを出題しました。

みなさん、覚えてますか?

 

「何だっけ…覚えてない!!」
「えっ、何それ、知らない!」

 

という方は、こちらを読んでみてください!

 

こちらを読んだ上でこの記事をお読みいただくと、
より理解が深まると思います。↓

 

社会に出る前に知りたかった!公的年金の最新情報を徹底解説

 

 

話をもとに戻しますね。

 

Sparkle Sparklerの最終回では、クイズを出題。

パーソナリティーの松尾亜希子さんにも、
川部紀子さんからの質問が。

ですが、松尾亜希子さん、川部紀子さんからの問題を
華麗に間違えてしまいます…。

 

ということで!

 

今回は、公的年金の基本を川部紀子さんが
わかりやすく解説してくださいました。

 

「年金ってよくわからないなあ…」という方も少なくないと思います。
改めて、公的年金の基本について学んでいきましょう!










Contents

公的年金は基礎年金と厚生年金の2階建て構造

 

 

年金と一口にいっても、障害年金や遺族年金などがあります。
今回は、老齢年金の基本を中心にお伝えしていきます。

 



①基礎年金

 

 

まず、公的年金は2階建てになっています。
これは、きっとみなさんもご存知ですよね?

一階部分は基礎年金といいます。
老後の年金である、老齢基礎年金です。

 

ちなみに…

障害基礎年金、遺族基礎年金といったように
それぞれ”基礎”がつくのが一階部分になります。

 



老齢基礎年金はどんな人がもらえる?

 

 

要件を満たしている人全員がもらえるのが、老齢基礎年金です。
職業に関係なく、要件を満たしていればもらえます

 

どのような方が要件を満たしているのかというと…

 

まず、最低でも10年間国民健康保険料を納めている人

そして、会社員の配偶者で10年間収入を
一定内(扶養内)におさえていた人

この場合、10年間国民健康保険料を払わず0円でも
老齢基礎年金はもらえる
ことになります。

最後に、会社員で10年間厚生年金保険料を納めていた人

会社員が払うのは、厚生年金保険料です。
これは、2階建ての部分の名前。

これを払っていれば一階の国民健康保険料も
払っていることになるので、老齢基礎年金はもらえます。

だから、職業は関係がないということなんですね。

10年間が非常に重要なキーワードになります。

 



老齢基礎年金の要件はなぜ”10年間”?

 

 

10年間と先程から言っていますが…実はこれ、
少し前までは25年間だったんです。

みなさん、ご存知でしたか?

数年前に10年に変更になり短くなったのですが、
25年だと思っている人は情報のアップデートをしておきましょう。

10年と25年では、かなり違いますからね。

10年でOKと今お伝えしましたが、当然10年だけだと
もらえる金額は少なくなります

本来、年金は20歳から60歳の40年間払うか、会社員生活を送るか、
会社員の配偶者で収入をおさえて働くかの3 パターンなんですね。

本当は40年のところを10年しか払わないとなると、
年金を40年間払った人と比べもらえる金額は
4分の1にまで減ってしまいます

その金額が、いくらなのか。

それが、Sparkle Sparklerのラストの回で出した
クイズの答えに直結しています。

どんな問題だったのかを簡単にご説明しますね。

40年間年金を払って、要件を満たしたらフルでもらえますよね?
このフルのことを、満額といいます。

その満額を月額換算すると、いくらでしょうか?

というのが、Sparkle Sparklerラストの回のクイズの内容です。

 

それを聞いた松尾亜希子さんから、

 

「あー、そうか!これで話がつながりましたよ!」

 

 

との声が。

 

 

…では、ここで改めて質問です!

 

40年間年金をしっかり払った人、会社員の人、
会社員の配偶者で一定内の範囲で働いていた人の
老齢基礎年金の満額は、78万900円です。

これは今年度の金額で、年額になります。
この金額が一階部分の満額。つまり、MAXの金額ということですね。

その金額を月額換算すると、どうなるか?

 

みなさん、もうおわかりですよね。

 

78万900円を12で割るので答えは、

 

6万5075円です!!

 

 

これで、Sparkle Sparklerのラストの回で
松尾亜希子さんが解けなかった疑問が無事解決!!

 

一件落着です。

 

6万5000円というのは、基本中の基本なので
覚えておいて損はありません。

月額費用ですしね。

要件を満たしさえすれば、全員がもらえる金額ですから。

払った年数が20年だともらえる金額は半分になりますし、
10年だけだった方は4分の1の金額になります。

 



②厚生年金

 

 

でも、一階部分の満額で暮らしていくのは難しいわけです。
そこで登場するのが、二階部分の厚生年金です。

会社員だけの特権、厚生年金。

会社員以外の方、つまり厚生年金保険料を払ったことがない方は
二階部分が1円ももらえない
ということになります。

松尾亜希子さんの場合は、二階部分が0円。

でも、川部紀子さんは0円じゃないんです。
なぜかというと、川部紀子さんには会社員だった期間があるからです。

 



年金にも反映される会社員時代の期間と給料の額

 

 

川部紀子さんは、独立するまで8年間
会社員として働いた経験があります。

8年間会社員として働いた部分は、ちゃんと2階に反映されます

なので、川部紀子さんには2階部分の
厚生年金の金額はあるということですね。

2階部分の金額は、働いた期間と
給料の額が高いか安いかが深く関係
しています。

つまり、2階部分の高さが違ってくるわけです。

そのため、長く会社に勤めていて給料も高い人は、
厚生年金の金額は多い
です。

その分、払ってますしね。

2階部分、厚生年金の平均は
月額換算するとだいたい9万〜10万円くらい。

これが、会社に40年間勤めていた人がもらえる金額です。

一階部分の6万5000円と9万円を足すと合計で
15万5000円がもらえることになります。

厚生年金は、会社の負担分もあります
会社が半分払ってくれているわけですね。

それが、もらえる金額にも反映されています。

会社員の制度って、よくできてますよね。
しっかりとした2階建てができてますから。

長く続いて給料をもらえれば、立派な2階になります。
積立は大事ですよ、みなさん。

ちなみに…

3階部分は自腹で、iDeCoでコツコツ
積み立てていくという方法もあります。

これは、自分でつくる3階建てという感じですね。
地道に、コツコツと。これが重要です。

 

 



まとめ

 

◎公的年金は、基礎年金厚生年金の2階建て構造

◎老後の年金である基礎年金を老齢基礎年金という

◎老齢基礎年金は、職業に関係なくもらえる

◎老齢基礎年金は、最低でも10年間払えばもらえる

25年間ではなく、10年間に変わったということを忘れずに!

◎老齢基礎年金の月額は約9万5000円

◎厚生年金は、会社員だけの特権

◎厚生年金は、働いた年数と給料の額が反映される

 










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