みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪
今回は、年金の繰り上げと繰り下げのお話です。
4月に改正が行われて、繰り上げの減額率が下がり繰り下げの年齢が広がりました。
今回は、改正されたばかりの年金(国民年金と厚生年金)の繰り上げと繰り下げについて詳しくお伝えしていこうと思います。
どうぞ、最後までお付き合いください!
Contents
年金の繰り上げはデメリットが多い?
年金保険料を支払っていた人が、老齢基礎年金をもらう大原則の年齢。
みなさん、何歳かわかりますか?
正解は…
65歳です。
65歳よりも早く年金をもらうのが、繰り上げです。
60歳までおさめて、60歳でもらうのが一番早いパターンとなります。
年金の繰り上げは、1カ月単位で早めることができるようになりました。
例えば61歳7か月で「やっぱりもらおうかな」と思ったら、もらうことができます。
細かく刻めるということですね。
ですが、繰り上げにはデメリットもあります。
年金を早くもらうと1か月につき0.4%年金の額が減ってしまうんです!
2か月早めたら、0.8%も減ってしまいます。
早くもらえばもらうほど、もらえる年金の額は減り続けます。
一番早い60歳からもらうとすると…
本来もらえる金額から24%も減ってしまうんです!!
「えー、24%!?嫌ですよ、そんなの。」
と思ったら…
65歳まで待ちましょう。
年金をもらう年齢は、自由ですからね。
改正前までは年金を繰り上げ受給すると、
1カ月につき0.5%年金額が減っていました。
60歳からもらった場合は、30%減にまで減額。
ですが、改正後は繰り上げ受給をした場合の減額率が
0.5%から0.4%になったので、前よりは良いということになりますね。
年金を繰り上げると障害年金がなくなる?
繰り上げ受給を検討されている方もいらっしゃるかと思いますが、
ここで注意しておきたいことがあります。
障害年金をもらっている方は特に注意!
繰り上げをすると、障害年金がもらえなくなってしまいます。
障害年金は病気や怪我で障害を負ってしまった方のための
生活を支える”保険”のようなもの。
老齢基礎年金でもらうよりも、条件や金額がとてもいいんです。
だから”もしものときの保険”という意味でものすごく安心感があるのですが、
繰り上げ受給をしてしまうとその権利がなくなってしまいます。
繰り上げてしまうと金額も減るし、もしものときの障害年金がなくなってしまうということなんですね。
なので、まずは健康状態やふところ具合を考えて
”本当に早くもらう必要があるのかな?”と考えてみてください。
健康で、とりあえず生活していけそうということであれば
繰り上げ受給はオススメできません。
年金の繰り下げをせずに後悔した人続出!
繰り上げ受給についてわかったところで、
年金の繰り下げ受給についてみていきましょう。
繰り下げ受給は繰り上げ受給と違って、年金が多くもらえます。
1か月につき0.7%増です。
低金利なのに、0.7%も増えるというのはかなり大きいですよね。
「繰り下げておけばよかった~!定期預金よりずっといいじゃない~!」
と、繰り下げなかったことを後悔している人って実は多いんです。
すごいことにこの繰り下げ受給、1か月に0.7%が増えた額で一生もらえるんですよ!
これは、すごいです。
金額が0.7%増というのは今までも同じだったのですが、
今までは70歳までしか繰り下げできませんでした。
それが、今回の改正で75歳まで繰り下げできるようになりました。
75歳まで繰り下げると、年金額は84%も増えます!
しかも、一生84%ふえたまま年金をもらい続けることができます。
75歳まで繰り下げて受給した場合、
75歳から一生増え続けるということですが…
「でも、ちょっと待って?
75歳から年金をもらってすぐ体調を崩したり、
亡くなってしまうってこともあるかもしれない。
”もしものこと”があったら、それまでしかもらえないじゃん」
と、思う方もいらっしゃると思います。
一生涯もらえるとはいえ、
もしものことがあったらそこまでですからね…。
ですが、
「繰り下げてる最中に亡くなったらもらえない。
その気持ちもわかるけど、繰り上げは積極的に検討してもいいのでは?」
と、川部紀子さんはいいます。
無理に節約生活をしてまで繰り下げして増やす必要はありません。
ですが自分が受け取りたいときに受け取る、繰り上げか繰り下げかを
選択できる制度があることはとてもいいことですよね。
日本では、90歳以上生きているご長寿の方が現在2割ほどいらっしゃいます。
それに、75歳まで一律繰り下げではなくても1か月単位で繰り下げることができますから
ちょっと我慢して繰り下げることも検討してみてはいかがでしょうか?