「神秘の湖」摩周湖 モニタリングから透明度”世界一”の理由が判明

Pocket

みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪

今回は、世界のあこがれ〜北海道ブランド〜から。

 

今、世界から注目される北海道。

この番組では、北海道が世界に誇る自然、文化、産業などをピックアップ。北海道が持つ魅力や可能性を、ゲストの方に伺います。

 

今回のテーマは、摩周湖

 

道東の弟子屈町にあって、阿寒摩周国立公園に属する摩周湖。
歌に謳われる神秘的な霧や雲海。摩周ブルーと言われるほど青い湖面。

そして、世界一にも輝いた水の透明度。

様々な魅力を持ちながらも険しい外輪山によって
人を寄せ付けないその姿から、神秘の湖と呼ばれています。

そんな摩周湖の魅力について、
摩周湖観光協会の館田康さんにお話を伺っていきます。

 

今回のポイントは、モニタリング

 

さて、何を観察するのでしょうか?
みなさんも一緒に考えてみてくださいね。

 



Contents

阿寒国立公園から阿寒摩周国立公園へ 5年に1度の計画変更で何が変わったのか

 

 

2017年は、弟子屈町民にとって非常にインパクトのある年でした。

というのも、阿寒・摩周という名称を弟子屈町民はずっと希望して
いたにも関わらず、それがなかなか実現しなかったからなんですね。

そんな中迎えた2017年は、ちょうど5年に1度の国立公園の計画の変更の年

弟子屈町の隣町にある神の子池も含めて、
国立公園の変更計画のタイミングで名称に”摩周”が加わりました。

“念願叶って”という大きな変化だったんですね。

 

 



北海道弟子屈町にある摩周湖 きれいな雲海が見られる時間帯はいつ?

 

 

弟子屈町にある摩周湖、そして屈斜路湖、両方とも雲海が非常に素晴らしい湖です。

朝の4〜5時に摩周湖に行っていくと、湖の水の代わりに
きれいな雲海を見ることができます。

まるで、上から雲を見るような絶景です。

特に、朝日が登るときがオススメ。
朝焼けと相まって素晴らしい絶景のシーンを見ることができます。

観光に来られた方、町を訪れた方が雲海を見るには
ちょっと早起きをすることをオススメします。

 



寝不足になっても見たい!夜の星紀行で摩周湖を堪能

 

 

摩周湖は夜の星紀行も素晴らしいので、弟子屈町にきたときには
ぜひ夜の星紀行をしていただきたい。

そう、みまつさんは話します。

夜の星紀行を終えて戻ってきたら、温泉に入ってリラックス。
そして、早朝は早起きして雲海を見る。

なんて、贅沢な時間なんでしょう。

ちょっと寝不足になっても、夜の星紀行をするだけの
価値は大いにあります

みなさんもぜひ、摩周の夜空に光る星を眺めてみてくださいね。

 



摩周湖は1年中水位が上がらない?その理由は周囲の環境にあった

 

 

摩周湖は1年中水位が変わらない湖といわれています。

なぜなら、流れ出る川と流れ込む川が一切ないからなんです。

摩周湖に溜まる水は、雨水や外輪山から流れ落ちる、解けた雪。

流れ出る川と流れ込む川がないので、摩周湖の周囲には
伏流水が湧き出ています

その調節で、あまり水位が変わらないと言われているんですね。

 

摩周湖の伏流水は別の町で湧き出ている?

 

 

弟子屈町から数十キロ付近に、標茶町の虹別というところがあります。

そこにはサケマスの孵化場施設があるのですが、そこから湧いてくる水というのが、摩周湖の伏流水

離れた別の町の方で、伏流水が湧き出ているということなんですね。

 



摩周湖にはどんな魚が生息している?

 

 

摩周湖は、火山の噴火によってくぼちができて
溜まった水が湖になったものです。

川の往来もないので、魚類は生息しないと言われていました。

ただ、エゾサンショウウオのみが生息していたといわれています。

1926年に道立の水産孵化場がニジマスを放流したという経緯もあって、
現在はニジマスやエゾブイなど数種類の魚が確認されていますが、
プランクトンが少ないので魚体は小さいものが多いです。

 



摩周湖のモニタリングでわかる”大気の汚染度”

 

 

国立環境研究所で、1981年からモニタリングが開始されています。

また国際的な陸水環境の監視も行っていて、
ベースラインモニタリングステーションとして
1994年に日本で唯一登録されていろいろな調査や観測が行われています。

流れ出る川、流れ込む川がないので、摩周湖の水を調べることによって
大気の汚染度を知ることができる
貴重な湖といわれています。

流れ込む水も出ていく水もないからこそ、
そういうことが調べられるということなんですね。

 

摩周湖は”水を調べて大気の汚染度を知る”貴重な場所

 

 

摩周湖は出ていく川も流れ込む川もないので、
生活用水が流れ込むということはありません。

もし汚れた川が流れ込んだということになれば、
当然湖も汚れてしまいます。

湖に川が流れ込んでいれば、その汚れが川の汚れなのか
大気の汚れなのか判断することは難しいのですが、
摩周湖にはそういう条件が全くありません。

つまり、摩周湖の水が汚れていたら大気の汚れということになります。

そういう環境の変化を知る意味でも、
摩周湖はとても貴重な場所となっています。

 



摩周湖が展望台からしか見られない!その理由とは

 

 

摩周湖は国立公園なので、自然公園法という法律で守られています。

その中でも、摩周湖は特に厳しい条件がつけられた
特別保護地区
になっています。

そのため、摩周湖は展望台からしか見ることができません
しかも、絶壁の外輪山に囲まれていますからね。

普通に見る分には、環境的には変わっていません。

 



海外での摩周湖の認知度は?

 

 

今は残念ながら新型コロナの影響で外国人観光客はほとんど来ていません。
町の中や摩周湖近辺でも、たまに外国人の方を見かけるほどです。

コロナ禍になる前は中国や台湾、シンガポールなど、いわゆる
東アジアの方々が毎年大勢札幌雪まつりの前後の時期に
たくさん訪れています。

台湾や中国へのプロモーションの成果が、
実際に現れているということなんですね。

プロモーションの成果が出たことで、東アジアの方々には
摩周湖に対する知名度は上がりました。

しかし、残念ながら欧米の方々の認知度は低いです。

それでも雪まつりの前後にいらっしゃる方は多いですから、
冬の雪に囲まれたより神秘的な姿を見たいと考えている
海外の方が多いということなのだと思います。

今後も、落ち着いたら今度は欧州の方にも
たくさん来ていただきたいですね。

 



北海道で唯一選ばれた阿寒・摩周国立公園 満喫プロジェクトって何?

 

 

 

摩周湖、屈斜路湖雄山は阿寒・摩周国立公園の中の
観光スポット、景勝スポットになっています。

数年前から環境省の事業で満喫プロジェクトを行っています。

これは、全国のたくさんある国立公園の中でいくつかのものが
ピックアップされて訪日外国人、外国にも通用する
国立公園を目指そう
という取り組み。

北海道の数ある国立公園の中では弟子屈町の阿寒・摩周国立公園
唯一選ばれて、毎年官民一体となって取り組んているところです。

摩周・阿寒国立公園はこれからも日本、そして
欧米の方々にも満喫していただけるような観光地、
国立公園づくりを目指していきます。

 

 

ここまで、摩周湖の魅力についてお届けしてきました。
みなさん、いかがでしたか?

 

今回のポイントは、モニタリングでした。

摩周湖は国際的な協力のもと湖水環境のモニタリング調査が
行われていますが、摩周湖を調査することで、
あらゆる生き物にとってなくてはならない大気の状態がわかる。

スケールの大きなつながりですね。

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
次回もお楽しみに…♪

この記事をSNSでシェア!

おすすめ記事

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。